ものづくりびとを訪ねて 6

ものづくりの人に 創作のことなどをたずねる連載 6人目は

以前 手刺繍で作られた素敵な作品を 葉っぱ小屋に置かせていただいていた
刺繍家 アルファベットクリエイター という肩書きで活動される
クロヤギシロヤギ 千葉美波子さん

色とりどりの 丁寧な手刺繍の作品たちは
スイーツ・アニマル・妖怪!!! と モチーフもさまざま。
企業とのコラボレーションや、書籍の出版などたくさんの活動をされています。
1人で何役もこなす美波子ちゃんのあたまの中は いったいどうなっちゃっているのでしょうか!

●千葉美波子 ちばみなこ さん

横浜生まれ。東京都世田谷区在住。
会社員時代、支店・採用・広報の部署を経て退社。ネットショップ「クロヤギシロヤギ」をはじめる。

年に数種類新作を発表するアルファベットのデザインを中心に、
難易度の高さや珍しい技法などにもこだわり刺繍作品を制作。
特にカットワークを得意とし、刺繍のオリジナル商品開発や有名キャラクターとのコラボ、
広告等への作品提供も手掛ける。

「一緒に刺繍を楽しむ・技術を広める」ことも自身の制作活動と同じくらいたいせつにしており、刺繍教室も開催。
その他生演奏と一緒に即興で行うライブ刺繍や映画とコラボした刺繍WSなど、活動は多岐に渡る。

ウェブサイト:http://www.kuroyagishiroyagi.com より

それでは 質問スタート! 

◆刺繍をはじめたきっかけは?

→ ある日急に、刺繍をしてあるバッグがほしくなり、
 作れるんじゃないか!と本屋さんに行き、本を見て作りはじめたのがきっかけ。
 楽しかったから何度か作ったけれど、売るつもりはありませんでした。
 いろいろな人に「売ってないのですか?」と言われたりして 作っていくうちに
 刺繍の仕事のオファーを受けることが増え、仕事をしていくうちに覚悟を決めたという感じ。

※こちらは初めて作ったという 菜の花が刺繍されたバッグ。

◆肩書きに「刺繍 アルファベットクリエイター」とありますが、
 アルファベットに思い入れなどあるのでしょうか?

→ イニシャルは 特定の「人」や「場所」など 特別な意味があって
 特別な思い入れもあって、気持ちがこもるモチーフです。
 アルファベット自体が人っぽい感じがします。
 年に1回以上は A~Zのひと揃えで作っています。

◆特別な勉強をしたり、学校に通ったりされたのですか?

→ 学校に行きたいと思ったことはありません。
 何かをはじめようと思ったときは、まずは「本」から。
 教えてもらうよりも 自分で探してたどり着くのが好きです。

◆どうして「刺繍」なのでしょうか?

→ ・手を使うから。
  ・下絵が思い通りに描けても、刺繍にすると思ったのと違う。その落差をなくしていくのも楽しいです。
  ・刺繍は瞑想に近い。 
  ・自分の暮らしをたすけるようなものになる、ささえるようなものになるということを伝えたいです。

◆刺繍作家さんはたくさんいると思うのですが、
 こだわっていることや、ご自分の持ち味はどのようなことですか?

→ 技法をたくさん使うところ。 色が多いこと。

◆ネタ作りはどのようにされていますか?

→ デザインを描くのはひとりっきりで。
  紙に向かえばすぐに出てきます。

◆どんな工程が一番好きですか? 

→ デザインを描くこと・企画

◆好きなモチーフは何ですか?

→ グロテスクなもの。ちょっと変なもの。
 (妖怪・恐竜・人体 など)

※こちらは 恐竜で作ったアルファベット!

◆大変だなぁ。と思うことはありますか?

→ 時間がかかるところ。

◆煮詰まることはありますか? どうやって立ち直りますか?

→ 色や技法がきまらないとき。 すわりが悪いとき。
  ほかのこともしつつ、時間をかけてじっくり向き合います。

◆大切にしていることはありますか?

→ 色。
 丁寧に生活すること。

◆刺繍の文化、歴史背景などを勉強されていますが、これは昔からなのでしょうか?
 文化を知ると、向き合い方は変わったりしましたか?

 
→ 構造人類学を学んでいた影響かもしれませんが、刺繍が人類とともに歩んで来た文化的背景に興味があります。
   はじめはかわいい。という思いがありましたが、
  人類が進化してきた中で 刺繍は関わりが深く、調べることは趣味になっています。

◆今までやってきた仕事、作ってきたものの中で 一番印象に残っていることは?

→ 店舗の販促用のポスターの仕事で、入稿前日にトップからNGが出て、
  当初の予定から差し引いたものにしなければならなくなってしまったことがありました。
 担当さんがボスへの確認をし忘れたそうで、自分の責任の負えない範囲内のことで、
 何かが起こることがあるんだなと。 それでも作品の出来の責任は自分にあります。
 翌日が入稿であっても、より良いものをリリースしないといけない。対処法と代替案の出し方を学びました。

◆家庭のことと作家活動、忙しい時はどんな風にバランスを取っていますか?

→ 無理に完璧にやろうとしない。 

◆好きなものについて教えてください

 好きな映画   → パンズ・ラビリンス、オープン・ユア・アイズ(オリジナル)、パフューム、 ベルヴィル・ランデブー

 好きな本    → 尼僧ヨアンナ、独り居の日記、北京の秋、私を離さないで、神父と頭蓋骨
 好きな作家   → J・L・ボルヘス、カズオ・イシグロ、ボリス・ヴィアン

 好きな絵本   → 怪物になっちゃった
 好きな絵本作家 → ホフマン、トミー・ウンゲラー

◆もしも ぱっと休みができたら、何をしたいですか?

  1日  → 家でゴロゴロ 
 1週間 → 旅行(国内)
 1ヶ月 → 海外のお友達のところにステイ。気ままにその土地の刺繍をしたい。

◆お金と時間が無限にあったとしたら、何をしたいですか?

→ 今の仕事をし続けたい。
  NYに移り住みたい。あちらこちらで刺繍の仕事をしたい。

◆これからやってみたいことはありますか?

→ HOW TO だけでない、歴史を絡めた刺繍の書籍を作りたい。

ありがとうございました!

ご自宅のアトリエでは、ワークショップも開催しているそうです。
たくさんの色に溢れて、賑やかなようでいて スッキリとした空間。
入口のドアを開けると小鳥さんや、小さな置物たちがお出迎えしてくれます。
お部屋のそこかしこに 楽しいものたちがちょこんと飾られていて、
仕事に忙殺されることなく 暮らしを大切にされている感じがして、
とても居心地のいい空間でした。

11月には、映画 & 刺繍 & おいしいお料理のイベント「カフェ ド糸ネマ」 が開催されるそう!

2016年11月26日(土)
カフェ ド 糸ネマ vol.5 @ 「バベットの晩餐会」

café de cinémaセレクトの映画とクロヤギシロヤギによる刺繍ワークショップ、papotageのつくるおいしい料理。
3つの“たのしい”を体験できる、「カフェ ド糸ネマ」
※詳細は クロヤギシロヤギさんのブログをご覧下さい。→ http://blog.kuroyagishiroyagi.com/

web site ・・・http://kuroyagishiroyagi.com/

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